インフルエンサーが狙われる被害に注意!

今やSNSマーケティングで欠かせない存在のインフルエンサー
多くのフォロワーを抱えておりユーザー目線での宣伝や同じ属性へのPRなどに
効果的にアプローチが可能の為、企業ではインフルエンサーを活用したマーケティングが
今では活発に行われています。

今回はインフルエンサーが実際に詐欺被害に遭ってしまうお話です。
どんな詐欺なのか、実際の事例や対策について書いていますので
インフルエンサーの方はもちろん、企業側もインフルエンサーに不信感を持たれないために
見て頂ければ今後の対策に役に立ちます!

目次

実際の被害事例

Instagramで活躍するインフルエンサーAさんがある日、企業からのDMでインフルエンサーとして
PR投稿を依頼される内容を受け取った事から事件が始まります。

AさんにDMを送った人物は大手人材派遣会社(B社)の担当者を名乗っており
報酬も相場よりも高い金額での依頼を餌にAさんを巧みに操りPR投稿をする約束を取り付けました。

B社が指定した文面やURLをAさんがInstagram上で公開した後に
Aさんのフォロワーから「30万円が引き落とされた」と連絡が来てAさんはその時に
詐欺事件に巻き込まれた事が発覚しました。

掲載したURL先には大手企業名とAさんの名前が書かれたLINEアカウントが掲載されており
誘導されたサイトから送られてきた内容が
「追加ありがとうございます!レビューをしてもらえる給料が1社につき1万円です!」と
更に続けて別のURLが送られてきました。

送られてきたURL先で個人情報の入力を促されて、実はこのURL先は消費者金融の口座を開設する
手続きのURLで作ったIDやパスワードを相手に伝えてしまい勝手に消費者金融の口座から30万円を
引き落とされてしまった、という内容の事件が実際に起こりました。

今回の詐欺事件はAさんを巧みに利用してフォロワーを狙った詐欺事件であり
インフルエンサーであるAさんも事件の関係者として対応に追われる事態となりました。
大手人材派遣会社を名乗った担当者は偽物であり
実際の会社はそのような事に一切関わっていない事も確認されています。

インフルエンサーを利用した詐欺事件

なぜ詐欺が起こったのか

今回なぜこの様な詐欺事件が起こってしまったのか、それには幾つか原因が考えられます。
投稿するインフルエンサーはただのユーザー投稿ではなく、企業との取り決めを行う上での立場の為
責任ある立場と認識する必要があります。

身分確認

インターネット上でやり取りを行うことが多いため身分を偽ることは簡単です。
大手企業名を名乗り実際に投稿報酬を支払うことで
インフルエンサーは信用してしまう可能性があります。

URLの確認不足

SNS上だけではなく、別ページに飛ぶURLがある場合は遷移先が
安全か、おかしなサイトではないのか確認すること

マーケティング方法の確認

企業側がどの様なマーケティングを行うのか確認しておかしな点や違法な点はないか確認すること

インフルエンサーは投稿する内容を精査する必要がある

どのように防げば良いのか

前述した要因に対してしっかりと対応を行えば事前に詐欺目的の会社から自分自身だけではなく
大切なフォロワーを守ることにも繋がります。

場合によっては知らないでは済まされない事件にもなり得るため可能な限り対策して
自分のキャリアに傷つけないようにすることが大切です。

また企業側もしっかりとした対応を取ることでインフルエンサーからの不信感を払拭でき
気持ちの良いやり取りができるようになります。

企業側の身分を確実に把握する

もらった情報だけではなく、自分自身で調べて企業側の身分が正しいか確認しましょう。
①企業側の代表窓口TELで担当者が本当に在籍している人か確認
②企業所在地で実際に会う
③名刺だけで信用しない(名刺は誰でも簡単に作れます)
④企業HPに開示されている会社情報と違いはないか
⑤契約書の取り決めを行う

URL先の安全確認

SNS以外のページを掲載する場合は必ず遷移先におかしい点がないか確認します。
①日本語のフォントや文章が怪しい
②個人情報を求めてくる
③更に別ツールでやり取りを求めてくる(匿名性の高いツールなど)

この様な条件があるURL先はまず危ないサイトと判断しても問題ないです。
実際に自分がアクセスするのは不安かもしれませんがSNSで投稿する側である以上
中身を確認しないで進めるのは責任放棄となるため絶対にやめましょう。

マーケティング内容を把握

インフルエンサーが企業側のマーケティング手法を確認しておくことも重要です。
SNSから集客してどの様な活用をするのか?
LPなど購入ページに飛ばしたいのか、認知拡大の為なのかなどマーケティングには
様々な目的が存在しますが、企業側に確認しておきましょう。

ちゃんとした企業であれば目的を元に動いているはずです。
マーケティング内容があやふやであったり言っている事が不明確の場合は
企業側の信頼性が低いと捉えても問題ないでしょう。

トラブルにも繋がりやすくなるため危険信号の目安となります。

責任ある立場としての行動が求められる

まとめ

今回実際に発生した詐欺事件はインフルエンサーを悪用した犯罪者による
フォロワーの個人情報取得と違法引き落としによる詐欺事件です。

インフルエンサーが企業側と取り決めをして行う投稿の場合は
ただの投稿ではなく企業との取引になるため事前に情報を得て精査する必要性が求められます。

場合によっては自身の責任が大きくなる可能性もあるため
自分はもちろん、大切なフォロワーを守るためにインフルエンサーが防波堤になる
意識を持つだけでもこの様な詐欺事件は防ぐことも可能になります。

インターネット上だけのやり取りの場合は信頼できる場所でやり取りしているのか
会社側の言っていることや行うことは正しいのかしつこいぐらい確認しておくことが大切です。

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