11月10日に経済産業省から特定サービス産業動態統計調査が公開されました。特定サービス産業動態統計調査では様々な業種に纏わる売上高の数値が公表され、広告業も含まれています。
今回発表されたのは9月までの数値でここから広告業の動向を確認していきたいと思います。
目次
広告全体は4ヶ月連続前年割れ
広告業最新の2022年9月の売上高は4668億2900万円
売上高自体は上がったり下がったりと均衡状態を保っているが
前年比で見ると5月を境に4ヶ月連続で前年比を割ってしまっています。
7月8月は2021年に東京オリンピックが開催された為、広告業の売上が伸びた年でありその為、今年の前年比では大きく下回った結果となったと予測されます。
広告業全体は下降傾向に
好調な広告
発表されている広告業の種類内訳は
新聞 雑誌 テレビ ラジオ 屋外広告 交通広告
折込・ダイレクトメール 海外広告 SP・PR・催事企画
インターネット広告 その他
以上11種類に分類されておりその中でも今年調子が良いのは
屋外広告とインターネット広告の2つとなっています。
屋外広告
屋外広告では3月6月7月の3ヶ月間は前年比を下回ってしまいましたがその他は8月以外全て前年比110%を超えており分類される種類の中で一番の数値の良さとなっています。
コロナ禍で外出が制限された20年~から屋外広告は売上が悪かった状態が続いていましたがコロナも落ち着き、外国人受け入れの規制緩和なども影響して良い方向へ動いたと予想されます。
インターネット広告
インターネット広告は売上高が年々増加しており
特にコロナ禍によるオンライン通販特需により21年は前年比120%超えと高い値を出しました。今年も前年比を下回ることをなく横ばい状態を維持していますが売上高は3月をピークに減少して、そこからは微増が続いている状態となっています。
インターネット広告事態は減り続ける広告業の中で唯一成長が見込まれている分類ですが最近の大手IT企業の広告事業の収益減など報道もあり減少に転じる可能性もあるため油断は禁物です。
インターネット、屋外広告が好調傾向にあり
マスメディアは減少傾向が続く
4マスメディア(TV ラジオ 新聞 雑誌)売上高合計では
今年(1月~9月)で前年を上回った月はなく1月の99.3%が
最大となっており8月が88.6%と最低値を出しています。
マスメディアの1月~9月の間で前年比を上回ったのは
新聞:1月と7月 雑誌:9月 ラジオ:3月4月
上記のみとなっています。
テレビに関しては全ての月で前年比を下回っており
昨年21年はオリンピックが開幕した7月に向けて復調を見せていましたが同月を境に減少が続いており22年9月で10ヶ月連続となって
特に4大マスメディアの中で不調が続いています。
4大マスメディアは長期間下降が続いている
まとめ
経済産業省が定期的に発表している特定サービス産業動態統計調査
最新の広告業の傾向は多くの分類で下降気味となっており
広告費が抑えられている傾向となっています。
そんな中でも従来から成長が見込まれているインターネット広告と
コロナが落ち着いて外出や訪日客が増えている傾向で今まで下降気味であった屋外広告が好調となっています。
テレビに関しては長期間前年比が100%を下回る状況が続いており
4大マスメディアは全て下降傾向でインターネット広告が1位になる日は近い数値となっています。
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