デジタル広告運用に必要なアドベリフィケーションという言葉を
聞いたことはありますでしょうか?
アドベリフィケーションは
アド=広告 ベリフィケーション=検証を意味しており
広告を検証することを指しています。
今回は問題を計測、検知して改善につなげる行為
アドベリフィケーションについてのお話です。
目次
アドベリフィケーション3指標
デジタル広告がしっかり生身の人間に見られているか
きちんと表示されている状態であったか
ブランドイメージを損なうページなどに表示されていないか等を
計測、検知して改善に繋げるアドベリフィケーションの
大事な3指標は以下になります。
アドフラウド
悪意のあるBOTではなく、本物の人間に見られていたか
不正目的のクリックやBOTによって水増しされた
トラフィックなど不正インプレッションを指します。
ビューアビリティ
適切に見れる状態にあったか
ユーザーが閲覧できる状態にあったインプレッション比率の事を
指しており、Media Rating Council(MRC)が定めたガイドラインでは広告ピクセルの50%が1秒間以上表示された広告インプレッションがビューアブルインプレッションと定義されています。
ビューアビリティ(%)=ビューアブルインプレッション÷広告掲載インプレッションです。
ブランドセーフティ
ブランド価値が毀損されるリスクがないか
ブランドに適さないコンテンツ環境に広告が表示されることで
ブランドイメージが損なわれてしまうリスクを排除することです。
3つ揃ってアドベリフィケーション
アドベリフィケーションが必要な理由
月の広告予算が200万円で出稿している場合
もし正しく200万円分の広告表示が出来ていなかった場合は
大きな損失へと繋がります。
25万円分がBOTなどのインプレッション
50万円分が50%以上表示されていない
25万円分がイメージと異なるサイトに掲載されている
上記の場合では予算200万円の内半分の100万円もの金額が
正しい広告表示に使われておらず、コンバージョンにつながった
広告配信に適切に掛けられている金額は100万円になります。
インプレッション課金の広告では配信された時点で課金されるため
BOTなどによるインプレッション、広告が重なっている様な不正な広告枠でも課金され広告費が無駄になってしまいます。
もし無駄な100万円分を適切な対応に直せば
従来の広告成果がより伸びる可能性が高くなります。
実は広告費が無駄になっている可能性も
ツールベンダーを活用
アドベリフィケーションの流れの基本は
計測→検討比較→最適化となります。
まずは計測することで何が問題なのかを洗い出す必要があり
洗い出された問題の対応方法を検討して
正しい広告へ最適化していくことです。
アドベリフィケーションを始める場合に多く使われるのは
ベンダーによるツールが幅広く使用されています。
ツールベンダーを活用
様々な会社が提供しており
・Integral Ad Science株式会社
・Momentum株式会社
・DoubleVerify Japan株式会社
・日本オラクル株式会社
・株式会社Spider Labs
などが存在しています。
効率的に行うにはツールベンダーを活用
まとめ
具体的な対策を取っている企業は少数で
アドベリフィケーションはまだまだ認知が少ないですが
近年ではその重要性が確認され認知が拡大しています。
今まで使っていた広告費が意味のない結果を生み出している可能性を排除して正しくすることは広告において必要不可欠な事です。
アドベリフィケーション対策が進んでいる海外企業と比べると
日本企業では十分ではいないため、リスクや正しい知識の獲得は
マーケターに取って今後も重要な一角を担う要素でしょう。
いきなり焦る必要はなく、まずは計測を行い出稿している広告が
どの様に流れているのか、確認していくことが第一歩となります。