ECサイト商品はカートに入れた後が勝負?

ECサイトは顧客に購入されるように様々な工夫が施されています。
顧客を見つけ出すためにマーケティングを行い、キャンペーンなどで購買意欲を高め利便性を追求するなど

そんなECサイトでやっとお客様がカートへ商品を追加!
しかし実はその後も購入までの道のりは意外と険しい・・・

今回はECサイト商品のカート追加後についてのお話です。

目次

カート追加後やめた経験は8割

IRISデータラボ株式会社が実施した調査によると
600人の20代~40代の男女へ調査した結果
ECサイトで商品をカートに追加後、商品購入をやめた経験がある人の割合が約80%もあるとの結果が出ています。

カートへ商品を追加する人はその商品に興味があり、購買意欲もある確率は高いですがなぜキャンセルされるのか

複数の理由でキャンセルに

・会員登録が面倒
・商品を再考する
・金額を比較する
・決算手段が不足している

カートに追加≠購入ではない

キャンセルはECが当たり前になったから?

現在においてはインターネットは成熟しており
インターネットショッピングは多くの人に利用されるようになり
1ヶ月あたりのECサイト利用頻度で1週間に1回程度利用の割合は
20代で54.5%
30代で41.5%
40代で32%
全体では42.7%と多くの人が週1回はインターネットショッピングをしている結果が出ています。

比較検討がしやすくなった

同一商品や類似商品を取り扱うECサイトの数自体が
多く存在するようになった現在では消費者は
価格比較や商品の質など比較検討をしやすい環境が整っており
カートに追加する行為は購入前提ではなく、とりあえず興味があるものを入れておく事が多くなったと予想されます。

興味があればとりあえずカートへ追加する人が多い

不満をなくして満足感を

ECサイトにおいての不満を無くすことでサイトの信頼性を高めて
そのまま購買へ繋げる、リピート顧客化になってもらうことが
ECサイト運営において必要不可欠です。

不満の内訳として代表的な3つをご紹介します。

送料の問題

男女共に一番の不満は送料の高さです。
運送コストが高くなっている現状では小型の商品発送でも
数百円~千円前後と商品代金によっては、かなり高額に感じてしまう事も多いです。

大手ECサイトのAmazonなどでは有料会員になると送料無料や即日配達などを提供することでこの不満を和らげています。

有料会員になると送料無料だけではなく、その他のサービスや付加価値を付けることでお得感を出しているのも重要なポイントです。

サイズ感がわからない

2番目になった不満点はサイズ感がわからない
服や家具などサイズが重要な商品もECサイトでは沢山出品されていて、実店舗では実際に着て見て判断できますがインターネット上では確認が難しい商品が多く、その為不満の上位になっています。

服などは一度試着して合わなければ無料返品を受けるけるファッション系ECサイトも多くなり、実店舗でしか出来なかった試着を可能として顧客満足度を高めるサービスが多くなっています。

家具などの大きな物もスマートフォンの進化により
VRを使った擬似的な配置でイメージやサイズ感などを
確認できるようにしたりとインターネットの強みである
デジタル機能をフルに活用するサービスもあります。

セキュリティの不安

現代では個人情報保護法の存在により個人情報のセキュリティ意識が非常に高くなっています。
会員登録では個人情報を必要とするため、この問題はしっかり対応する必要があります。

個人情報を必要以上に要求しない、情報利用の明記、通信の暗号化など対策をしていないECサイトではそれだけで購入場所から除外されると考えたほうが良いでしょう。

ウェブサイトでたまにhttpsがhttpのまま運用されている会社も
存在しており、この様なセキュリティ意識の低い会社と思われるとECサイトの運用は難しいのでしっかりとセキュリティ対策を行うことが重要です。

ECサイトの不満は共通している

まとめ

ECサイトの購入においてカートへ追加する行為は
現在では購買意欲が高い人が行う行為よりも
興味がある人が行う行為であることが高いです。

商品を再考する為に「とりあえず」追加している人が多いため
いかにして購入へ繋げるかはECサイトの不満を少しでも解消して
顧客の利便性を高めることが重要となります。

今回データ参考をさせて頂いたのはIRISデータラボ株式会社が実施した調査を元にしています。
参考先:20~40代に聞いたECサイトに関する利用実態調査

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