いつの間にか自社HPが汚染!?サジェスト汚染とは

インターネットがあることが当たり前になって早20年以上
日常生活において、一日もインターネットを触れない日は
殆どないのではないでしょうか?

昔は辞書や本で調べていた事も現代においては
インターネットで検索をかければ僅か数秒で必要な情報が手に入る
便利な世の中になりましたよね。

しかし・・・そんな便利なインターネット検索では
自社の情報が汚染されていることも?

今回のテーマは”サジェスト汚染”についてです。

サジェスト機能について

目次

普段インターネットで調べ物をするときにGoogleやYahooにある
検索窓から知りたい情報のキーワードを打ち込むと
勝手に単語の後にワードが候補として出てきますが
それがサジェスト機能と呼ばれるものです。

画像のように東京と打ち込むとユーザーによく組み合わせされる
ワードや検索ニーズを予測して続けて入力する
可能性の高いワードを提案してくれる機能となっています。

企業名や商品名などを打ち込むと評判を把握する指標にもなり
ユーザーが何を検索しているか分析することが可能となります。

サジェスト機能を見れば評判がすぐに分かることも

サジェスト汚染

入力されたワードに対してネガティブなサジェストばかりが
表示されている状態をサジェスト汚染と指します。

サジェスト汚染の危険性は本来事実とは異なる場合でも
目にしたユーザーからは=として見られてしまう恐れがあります。
例えば会社名を検索して多くは「会社名 商品名」
「会社名 評判」「会社名 場所」などが候補になりますが
時にはネガティブな単語が引っかかる場合があります。

インターネットは有益な情報も多い反面
有象無象な情報もあることも確かです。
嘘や歪んだ情報が拡散してしまい、サジェスト汚染されてしまう
ケースも十分にありえるのです。

ネガティブなワードが付きまとっている状況

サジェスト汚染による被害

もし企業名がサジェスト汚染になってしまうと
大きな被害が考えられます。

本来と異なる事が出てきたとしても
ユーザーはワードが事実として受け取られてしまう可能性がある
最悪の状況となってしまいます。

求人者への影響

求職者の多くは気になる企業を検索します。
その時に会社名を打ち込んでサジェスト汚染されていると
「会社名 ブラック」「会社名 倒産」「会社名 ダメ」など
事実とは異なっていたとしても目にしたユーザーには
大きなネガティブ印象を植え付けてしまいます。

製品への影響

BtoCなどの会社では自社サービスや製品名が購入前に
レビューなど見て購入検討する為検索されることが多く
ユーザーが検索した時にサジェスト汚染状態では
購買意欲の低下になり売上への影響が懸念されます。

内部への影響

自分の評価は気になるもの。
一度は自社名を検索した人も多いのではないでしょうか。
その時にネガティブなイメージを持たれていると思いやすく
モチベーションへの影響も・・・。

サジェスト汚染の影響は多大

裁判でも消せない!?

過去に最高裁まで争ったサジェスト汚染の名誉毀損の審判では
上告が棄却され違法性はないと判決も出ています。

検索結果の削除は検索サイトの公益性を侵害すると判断され
検索サイト自体を制限するには厳しい判決結果となっております。

第3小法廷は決定理由で、検索結果の削除は「ネット上の情報流通の基盤として検索サイトが果たしている役割を制約する」と指摘。検索サイトの公益性を重視する姿勢を示した。
参考外部サイト:日経新聞「最高裁、「グーグル」結果削除は公共性を重視 」

今回のケースは個人が過去に犯した犯罪という事実に基づく
判決なので企業などが事実とは異なる場合はまた違う可能性もあるかもしれません。

ただ一度サジェスト汚染をされた場合、訴えて消すなどは
現実的には厳しいのではないでしょうか。

検索サイトの公益性は重要とされている。

サジェスト汚染の原因

検索結果は独自のアルゴリズムに基づいて表示されており
検索エンジン側も公開をしていないためはっきりとした
原因は不明なのが現状です。

しかしいくつかの要因によって
サジェスト汚染が発生する可能性があります。

実際の原因がある場合

表示されているネガティブなワードが実際に起きた場合です。
会社の不祥事や決算情報で赤字だと「不祥事」や「赤字」などが
サジェスト機能に反映されてしまうケースが多いです。

この場合は事実に基づくものなので表示されても
仕方がない部分ではあります。

人為的の場合

悪意ある人が繰り返しサジェスト汚染のワードを入力検索したり
様々なサイトで書き込むなどするとアルゴリズムが拾ってしまい
サジェスト汚染の原因となる可能性も。

インターネット黎明期などは実際に人為的に作り出す事も
可能でしたが、現在では検索エンジン側も不正を監視しており
簡単に人為的サジェスト汚染を作り出すのは難しくなっています。

原因不明の場合

多くの人が急にネガティブワードを検索する場合も。

偶然似た名前の会社が不祥事を起こして
自社名が巻き込まれてしまったり
関連業種のネガティブ話題が発生して
自分と関係のある会社を急に調べるなど関係のない事柄で
巻き込まれてしまうパターンも考えられます。

サジェスト汚染の原因を突き止めるのは至難の業

サジェスト汚染を削除するには

検索エンジンのサジェストは削除申請を申し込む事ができます。
GoogleやYahooでは削除要請窓口が用意されています。

各窓口によって求められる書類や証拠など異なるため
申し込むサイト毎にお問い合わせをして頂く事が確実です。

Googleのサジェスト削除申請

Google公式サイト内にある
「法律に基づく削除に関する問題を報告する」から
申請をすることが可能です。

Yahooのサジェスト削除申請

Yahooのヘルプセンターにある
「お問い合わせフォーム」から
申請をすることが可能です。

サジェスト削除申請は可能

まとめ

今回は起こると恐ろしいサジェスト汚染についてでした。

サジェスト汚染は意図しない事が原因でも起こり
一度汚染されてしまうと多大な影響と
復旧に時間を要してしまいます。

現実的な対策としては不祥事を起こさないは勿論
普段の記事や広告でも一語一句考えなければいけません。

もし汚染された場合は各検索エンジンに問い合わせして
解決していくのが一番の近道となります。

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