2021年の広告はどうだったのか

昨年2021年を振り返ると1年越しの東京オリンピック開催や
新首相誕生、災害やコロナウイルスの変異など様々な出来事が
あったのだと改めて実感する1年でした。

本年2022年は1日でも早く人が気兼ねなく会えるような
社会に戻って欲しいものです。

さて、本日のテーマは2021年の広告を振り返りたいと思います。

広告業界は一体どんな年だったのでしょうか。

目次

4大マスメディア広告費

4大マスメディア(テレビ 新聞 雑誌 ラジオ)の
2021年(1~10月)広告費は合計で約1兆3900億円となっています。

前年同月比では殆どのマスメディアで
3月頃より上回る数値となりました。

7月に行われた東京オリンピックや10月に開催された第49回衆議院議員総選挙の影響で後半は前年同月比を上回る事が多く広告費が多く使われていました。

2021年度の4大マスメディア広告費は増加傾向

インターネット広告費

2021年はインターネット広告費も非常に高い水準を保つ
1年となっていました。

インターネット広告費単体の1~10月の合計金額は
約1兆1190億円と4大マスメディア合計に迫る金額となっており
近い内にインターネット広告費は
4大マスメディアを超えると予想されています。

前年同月比も好調で2021年1~10月の間は全ての月において下回ることがないほど好調ぶりでした。

コロナウイルスの流行による経済活動の影響はインターネット広告費にも影響は出ていましたが、お家需要や通販などのEC関連が高い成長率に伴いインターネット広告費を出す企業が多くなった事も
好調の要因ではないでしょうか。

インターネット広告費単体でマスメディアを上回る勢い

2021年広告の割合

広告の割合としてテレビとインターネット広告が約半数を占めている状態でした。

近年の流れとして広告費全体は前年を下回る傾向にあり、殆どの媒体で前年比100%を割る状態が多い中インターネット広告に関しては唯一毎年数%伸び続けている現状があります。

インターネットとテレビで半数近くの広告割合を占める

主要メディア過去の売上高

インターネット広告費の調査が開始された2006年度から現在までの
主要メディアの売上高の一覧です。

過去にあったリーマンショック(2008年9月)時よりもコロナウイルスの影響が未だに大きいか分かりやすいかと思います。

1年を通してどの媒体も年始が広告費を多く使う傾向にあり
グラフの位置は違えど形は連動します。

インターネット広告だけは1年で2回大きく広告費が動く時期があり
他と同様の年始だけではなく11月付近が伸びやすい傾向にあります。こちらはブラックフライデーなどECサイトでも購買意欲が高まる時期となっており他の広告と唯一異なるグラフを描いています。

インターネット広告は唯一年2回広告費が上がる

参考元:経済産業省 特定サービス産業動態統計調査

※記事内のグラフは経済産業省の開示しているデータを元に独自で作成したグラフになります。

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